ORC4時間耐久 EPクラス
2005/08/14
天候:晴れ
気温:32℃


レース後の全体撮影

今回初導入のORCペースカー。屋根のパトライト、ヘッドライト、テールランプが点滅するのです。

初の試みとして4時間耐久レース、EPクラスを行った。
当日は早朝は晴れていたものの9時くらいから小雨となり開催も危ぶまれたが参加者の協力もあり無事開催できた。
4時間という長丁場のレースということもあり、参加チームは2組という寂しいレースとなってしまったが内容は波乱含みの楽しいものとなった。支給タイヤ、モーターを使いレース途中に交換を義務付けるなどレギュレーションによって車に差の出ないものとなっており、これもレースを盛り上げる一因となった。

スタート〜1時間
スタートはバッテリーを外した状態からのルマン方式。T−WORLDがストレートバッテリー+バッテリー装着の容易なタミヤFF02というシャーシの特性を活かしトップスタートした。一方 TeamT’sはバラセルバッテリー+HPI PRO4という組み合わせでバッテリーを積み終わり走り出すときにはT−WORLDに1周の差を付けられてしまった。
ここからTeamT’sがどのような追い上げを見せるのかがレースの焦点となると思われた9周目。突如TeamT’sのマシンがストップしてしまう。マシンの復旧に手間取る間にT−WORLDは大いに逃げる。その差があまりに大きくなったため、ここで初のペースカー導入!LEDの電飾を身に纏い、さながらF1のSCのようだ。23周目からコースに入ったペースカーとともにT−WORLDはスローダウンして周回を重ねる。「ペースカーをちょっとでも抜いたら罰譜一気」の新ルールによりスーパードライ一気をする大内選手。酔いが回ったのかペースカーとの車間を開けたT−WORLDはさらにペースダウン。しかしTeamT’sはなかなかコースに復帰できない。結局T−WORLDが27周したころコース復帰。28周にペースカーがピットイン、レース再開となる。このピット作業でTeamT’sはTカー(タミヤTB EVOW)に交換。モーター交換も済ませている。トラブルの原因はバラセルバッテリーシャンテの脱落だった。周回数差で25週の差を追うこととなったTeamT’sはラップあたり1.5秒以上T−WORLDとの差を詰める、猛追を開始した。1時間を経過しようという頃に同一周回まで追い上げた。


スタート直後の2台。この後TeamT’sにトラブルが・・・

ペースカー導入。この後T−WORLD大内選手がペースカーを抜いてしまい・・・↓

スーパードライ一気です。なぜか喜んでいる様に見えますが・・

一気の後はご覧とおり。ペースカードライバー佐々木さんの揺さぶりに備え車間をあけて安全運転。

チーム名 周回 タイム 一時間ラップ平均
1] T-WORLD 122L 1:00'00.460 29.512
2] TeamT's 122L 1:00'09.480 29.586

1時間〜2時間
レギュレーションでは、1時間ごとにトップのチームはスパードライかコーラの一気飲みが課される。ここで一気飲みをするのはT−WORLDの高橋選手。セレクトはコーラ。ガーっと飲み干し再びコントロールスタンドへ駆け上った。
バッテリーの差か依然ラップあたり1.5秒以上T−WORLDとの差を詰め続けるTaemT’s。とうとう138周目1時間6分にT−WORLDを交わしトップに躍り出る。そこからバッテリー交換時のタイムロスを吸収するべく一向にペースを落とさない。バッテリー交換の周回はT−WORLDが40秒程度であるのに対しTeamT’sは80秒程度掛かっている。つまり約2周程バッテリー交換で差を詰められてしまうのだ。しかしTeamT’sはT−WORLDが使うバッテリーの2倍近い容量のバッテリーを使用しているため、結果それでもT−WORLDを引き離していく。


コーラ一気中のT−WORLD高橋選手。余裕です。

激しい追い上げを見せるTeamT’s。

バッテリー交換中のTeamT’s

チーム名 周回 タイム 一時間ラップ平均
1] TeamT's 268L 2:01'18.700 146L 1:01'09.220
25.132
2] T-WORLD 247L 2:01'03.860 127L 1:01'03.200
29.3072

2時間〜3時間
トップチーム一気はTeamT’sの天江選手。セレクトはコーラだ。2時間目の一気は2杯になる。コーラが大好物という天江選手だかさすがに苦しそうだった。
その間を利用しモーター交換を行うT−WORLD。素早いピット作業でコース復帰。
TeamT’sとの周回差を詰めるべく健闘するT−WORLD。だがFFシャーシを使用するT−WORLDはタイヤの偏磨耗のためフロントタイヤ交換を既に1回行っている。この1時間の間に再度タイヤ交換を行うこととなる。一方 TeamT’sは均等にタイヤを減らし2時間を過ぎた頃のドライバー交換時前後タイヤを交換している。
じりじりとリードを広げるTeamT’s。周回差は20周を超えた。懸命に追うT−WORLDの佐々木選手であったが状況は好転しなかった。


2時間目の一気。TeamT’sの天江選手。テーブルの上にはもう一杯スタンバイ中。
奥のテーブルではT−WORLDがモーター交換中。

ドライバー交代しTeamT’s森選手の走りを見守る天江選手。おなかは大丈夫ですか?

チーム名 周回 タイム 一時間ラップ平均
1] TeamT's 411L 3:00'06.350 143L 0:58'47.650
25.132
2] T-WORLD 385L 3:00'06.350 138L 0:59'02.490
25.670

3時間〜ゴール
大きなトラブルがないまま最後の1時間を迎える。
トップチーム一気はTeamT’sの再び天江選手。セレクトはもちろんコーラ。3時間目の一気は3杯。見ているほうは楽しませて頂けるが本人は相当苦しそう。さすがに2杯でギブアップ。残り一杯をラストドライバー森選手にプロポごと託すことになった。いったんコントロールスタンドで走行し、再び降りてきてコーラの一気。またまたコントロールスタンドにダッシュという激しい運動をしても走りに影響が出ない。
T−WORLDのラストドライバーは阿部選手。最後まで諦めない懸命な走りでゴールを目指す。

そして感動のゴール!栄光のトップチェッカーはTeamT’sが560周4:00'17.070"で受けた。
2位はT−WORLD 533周4:00'18.090"であった。


これ4杯目です。遠くの方を見つめていますね・・・・意識はどこへいっているのでしょう。。

残り一杯を飲み干すTeamT’sの森選手


間もなく4時間。集中力を振り絞りゴールを目指す。

順位 ドライバ-名 周回 ト-タルタイム ベストラップ アベレ-ジラップ ペナルティ
1] 1:Team T's 560L 4:00'17.070" 20.240" 25.710"
2] 2:T-WORLD 533L 4:00'18.090" 21.480" 27.069"


1位 TeamT’s
右から天江選手、森選手&ピットクルーの奥様


2位 T−WORLD
右から高橋選手、阿部選手、佐々木選手、大内選手


ドライバー登録ボード。名前の横が交代した時間です。

景品
プロトフォーム社製ボディ各種 計2枚


Copyright(C) 2004 ORC All Rights Reserved
Since2004,6,15